Opalpearlmoon

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辻谷耕史さん

本日は声優、俳優、音響監督でした辻谷耕史さんの命日です。

もう一年もたってしまいました。
訃報を知ったときのショックは鮮明に覚えています。
まだお若く信じられない気持ちでいっぱいで、SNSに流れてくるお悔やみの言葉を茫然と眺めていました。


辻谷さんといえば私は黒須和矢が思い入れ深いです。
オーディオブックと劇場版アニメとCDだけですから知名度は低いですが、初めて辻谷耕史さんという声優さんを知った役であり、和矢は私の最推しでした。
小説のイメージとぴったりで、ああ和矢がしゃべってる!と感動したものです。
少しいたずらっぽくて男の子らしい、素敵な演技とお声でした。
『ひとみ愛ランド』のエッセイではこのようなエピソードが書かれています。
 

とっても心細くて、ああこんなこと始めなきゃよかったと、ひとりで後悔していた時に、私を励ましてくれたのが、俳優兼声優の辻谷さんでした。
とにかくアガっていたので、その時言ってもらった言葉をまるで覚えていないのですが、でもすごく、心強くて、うれしかったな。


ファンイベントの開演前に辻谷さんに励まされたというもので、声優さんもとても優しい方なんだな、と嬉しかったのを覚えています。


このブログ的にもう少しコバルト文庫寄りにいいますと『炎の蜃気楼 最愛のあなたへ』のオーディオブックで直江信綱を演じてらっしゃいました。
わかる人にはわかってもらえると思うんですけど、よりによってその巻!って、いうね……
ミラージュもマリナも読んでいた私はなんとも複雑な思いをしておりました。

和矢の声でその台詞?!!

みたいな。
柔らかい物腰の一途で優しい直江だったと思います。
余談ですが私の藤本作品の最推し二人を演じた声優さん共に直江を演じております。
推しの共通点は直江。(白目)


辻谷さんのアニメ作品というと、
機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争
通称ポケ戦で演じたバーニィが好きでした。
有名なビデオレターの演技も素晴らしいのですが、サイクロプス隊の最年少の未成年として扱われるときと、大人としてアルと接しているときの、少年と大人の間の微妙な演じ分けが凄いんですよ。
もちろんF91シーブックも好きでした。

アニメはそこそこの年齢で卒業してしまったので、私の知らない冷たい激しいキャラも演じてらっしゃったかと思います。
ですが、私の知っているのは柔らかくて軽やかで優しくて染み入るような声。
私のイメージは永遠の理想のお兄さんです。
忘れられない、思い出深い大切な声優さんでした。

どうぞ安らかに。