Opalpearlmoon

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美味しいお話。

 
マロンシャンテリーを食べるんです。
ふふふ。
 
 
母と東京へ行くことになりました。
せっかくだから関東地区の方とお会いできたらなぁと思ったのですが、親孝行旅なので断念。
大都会に母一人にはできません。
でも、せっかくだからなにやろう…って思って、これ。
 
『愛からはじまるサスペンス』の冒頭、漫画の打ち合わせの時にマリナちゃんが食べているのがマロンドゥシャンティーヌというケーキ。
名前からすると栗づくしのケーキ、なのかなあ。
そのモデルとなったのが東京會舘のマロンシャンテリーなのかなあと思っていまして、この機会に挑戦してみようと。
実際はどうなのかわかりませんけどね。
ネットでみかけて名前が似てる!ピコーン、となってから10年くらいそう思ってます。
漫画の打ち合わせでだすには高級なんですが、ひとみ先生って高級志向だしありかな?と考えてるんですが、どうでしょう。
こんなところに再中毒効果アリ、です。
 
ひとみ作品って食べ物の描写多いですよね。
ケーキに紅茶の銘柄、フランス料理、ロシア宮廷料理、イギリス料理、ソウルケーキなどクッキーにロマンスパンのような創作パンまで!
特に前半に多いのかな?
三大欲求や衣食住の中で少女に一番身近なのが食。
そこをクローズアップして書くことで読者の印象に残りやすい、親しみを覚えやすくしていたのだと思います。
このあたりは『赤毛のアン』から続く少女児童小説からの正統な流れでもありますよね。
いちご水なんてどれだけときめいたことか(笑)
後半に入って減ってきたのは、そのような仕掛けをしなくても固定読者がついている状態になり物語だけに集中できるようになったことと、作風とテーマが重くなり合わなくなってきたからだと思います。
平和に紅茶がどうのお菓子がどうのいってられない感じになってきましたから。
ああでもKZはどうだったのかな。小学生の日常のお話なんだからあったのかな?
こんなところで気になってきました^^;
 
好きだったんですよね。
お洒落でカタカナの未知の料理の描写って。
銀バラでユメミちゃんがお菓子を作っていたり、花織で紅茶や珈琲が出てきたり、マリナでフルコースが出てきたり。
ひとみ作品のどこが好きだったかって、知識が増えるところ。
ヴァイオリンの名前や各都市の名前、高貴を英語でノーブルというとか、高潔、Amur、魔鏡、エトセトラ。
知らないことが書いてあって、知る喜びが面白かった。
そのうちの一つが料理の描写。
家の料理しか知らなかったから、かっこよくてお洒落な感じにときめいていました。
 
私の中ではひとみ作品は「美味しいお話」。
作品を語る上で欠かせない要素の一つになっています。