Opalpearlmoon

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2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

誕生日に貴方と 4

光坂はまだ意識が戻らず、眠っていた。 その顔を心配そうに眺めてから、高天はソファーに脚を投げ出すように座った。 レオンハルトは私にソロモンの円陣の中に入るように指示をし、テーブルの前に軽く腰をかけるように立った。 そして、私がベッド脇の椅子…

ことば ことば ことば

こんばんは 夏は冷酒派のららです。 暑い中きりっと冷やしたお酒をいただく幸せは大人の特権ですね。 辛口より甘めのほうが好きかな。 親も好きなんですよね、遺伝です(笑) 美女丸は好きそうだけどどうかな。 甲府だし、地元名産のワインかな。月影ヶ城名物…

誕生日に貴方と 3

緩やかに空は白みだし、窓越しに鈍い光をおとす。 薄ぼんやりとした光の中で、私はベッドから身を起こした。 結局、一睡もできなかった。 しかし、昨日の頭痛はなくなり、体もだいぶ軽い。 まあまあ、といったところか。 部屋に備え付けた手桶の水で顔を洗い…

PCとわたし

ああ、満月更新間に合ってよかった! ひと安心のららです、こんばんは。 いやですね、昨晩記事をアップした後にですね、うちのノーパソちゃんが動かなくなりましてね、うわああっとなっていましたものですからね… 熱のこもりやすい夏、ノートパソコン、年季…

MOON

光坂亜輝は焦っていた。 なぜなら、まもなく月がのぼるからだ。 夏の満月が夜の帳に光を投げおろす時間は19:00。 もう時間がない。 バスから降りると、彼は夢中で走りだした。 月と出逢う前に、彼はどうしても帰らなくてはならないのだ。 高天宏は忘れてい…

7月の定例更新

明日7月23日は満月です。 マンネリ気味な満月のお知らせですが、私自身が更新を忘れてしまう日まで続けたいと思います(笑) さて7月のフルムーンということで、今回は「月光のピアス」について。 シリーズ最初の一冊ということで、内容はもちろんのこと、本の…

誕生日に貴方と 2

気がつくと、私はベッドの中にいた。 軽く頭痛がする。 身を起こしてみると、燭台のやわらかい灯りに照らされて、椅子に腰かけているレオンハルトが見えた。 「ああ、気がついたか」 レオンは私の目覚めに気がつくと、燭台を持って椅子から立ち上がり、私の…

黒髪とわたし

こんばんは、夏バテ真っ最中のららです! 夏ですね、暑いですね~! 夏バテ絶好調です、はい。 もう、!でもつけてないと身体がもちません。 食べれない、食べない、ばてるの悪循環。 ブログを始めてから睡眠時間も減っていますし、それもいけないのでしょう…

誕生日に貴方と 1

「おまえはなにがほしい」 その白い花を受け取ったとき、声が聞こえた。 低い女の声。だがそれはすぐに聞きなじみのある響きに変わった。 『おまえはなにがほしい?』 低く艶やかな、染み入るような、レオンの声。 それは私の耳元で囁くように聞こえた。 そ…

新刊の供

こんばんは ほろ酔い気分でごきげんのららです。 ごきげんついでにドン引きされるの覚悟でさらしちゃうぞーっ ・恋人…世界で一番いとしい人!! ・シャルルVS鈴影!! からみあう運命の糸…。 ・前世で銀バラと恋したあなたへ!! ・君に、甘い恋をあげる! …

眠れない夜

月が踊る 眠れない夜 君に逢いたいでも 逢えない、そんな夜 子供みたいに不安になるよ ボクじゃない誰かが君を攫うよ もう少し待って、君のもとにいくよ もう少し待って、君にふさわしくなるよ 君といると心地が良くて、つい甘えてしまうよ 君はボクを見てく…

むかしばなし

こんばんは、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 三連休初日からおなかが痛かったららです。 せっかくのお休みなのに、体調を崩すってなんなのもうっ、て感じです。 平日はそれなりに気を張って暮らしているので、休みの日に一気にくるのでしょうかね……。 …

ハッピーエンドのその向こう

以前緋のチェイカー以後はなんとなく幸せになってる未来しか想像できない、みたいなことを書いたと思います。 それはですね、私の中でチェイカ―の後はグノームの聖剣に切られたかの如く断絶しているからなのです。 時間は止まり、永遠にユメミはロッジで鈴影…

手を繋いで。

「花火を観に行こう」 そう誘ったのは鈴影さんからだった。 いつもあたしは鈴影さんをいろんなことに誘っていた。 彼に人生を楽しむことを教えてあげたかったから。 考え方の幅を広げ、もっと幸せになってほしかったから。 そのたびにやんわりと断り拒否して…

銀の聖剣 金の魔剣

黄金のダガー 銀の剣に挑戦する短剣 対立せし魔を使い、銀の剣を闇に染めるために刃向かう刃 真の賢者と勇者を選ぶ 聖なる魔剣 という訳で、「黄金のダガー」について。 実は銀バラの中でダガーが一番好きだったりします。 私の中の銀バラはダガーのイメー…

想望

魂が呼び合うように君はふらりと歩み出した その姿をみたとき、オレはどのような姿をしていただろう 縫い付けられたかのように立ち竦み、いとも簡単に胸は抉られ、あざやかな鮮血が吹き出すのを感じた 誰かに恋をするのは耐えられる その瞳が甘く潤んでオレ…

イツキ誕生日おめでとう!

本日7月7日は花織シリーズの二大スターの一人である、芹沢一樹のお誕生日であります。 イツキ!誕生日おめでとう! 複雑な家庭環境や中学時代に荒れていたこと、高校に入学してからの失恋…傷を優しさに変えてきたイツキ。 ロマンティストなところのある彼が…

思い込みはいけない

以前、「遠い日と詩」にて、コバルト誌に掲載された詩について記事にしました。 そこでマリナシリーズの詩の感想をパラドクス以後のキャラ達の心情、と書きました。 しかし!コバルト誌は92年10月号(発売日は9月)、愛は甘美なパラドクスは93年1月発売(実…

そして彼女の名をよぶ

『あたしのことユメミって呼んでくれませんか?』 『なんだか佐藤って堅苦しい気がして。せっかく知り合えたんだし、気軽にユメミって呼んでください』 そういわれても、わかったとうなずくしかなかった。 名前など、どう呼ばれようが呼ぼうが、重要なことに…

ユメミパパと銀のバラ騎士団の事情

リアルタイムでは気づかなくても、大人になってからうん?と思うことってありますよね。 この度再読していて思ったのは、ユメミパパはユメミの行動をどう思っていたのかということ、でした。 ユメミはしょっちゅう海外旅行にいきますがそれってどうなんだろ…

そうして君の名を呼ぶ

「あーもう、あちぃなー!こうも暑いんじゃ勉強なんかやってらんねーよ」 「高天さんは暑がりすぎだよ」 「鍛錬が足りんからだ。少しは黙ってられんのか」 「わかったからちょっと待ってなさいよっ」 ロッジの扉をあけるとそのような声が飛び込んできた。 み…

季節はもう夏

こんばんは 先日「図説 神聖ローマ帝国の宝冠」を借りてきてご満悦のららです。 サラマンドラの聖冠に想いを馳せながらページを繰っております。 豪華を極めた宝冠は見ているだけで幸せになれます。 しかし、昔再発した時に神聖ローマ帝国は調べたつもりな…