ユメミパパと銀のバラ騎士団の事情
リアルタイムでは気づかなくても、大人になってからうん？と思うことってありますよね。
この度再読していて思ったのは、ユメミパパはユメミの行動をどう思っていたのかということ、でした。
ユメミはしょっちゅう海外旅行にいきますがそれってどうなんだろう……
しかも旅費諸経費シッター代、全部相手持ち。
子どもの頃はただで海外だし、シッタ―も用意してくれるし、お金持ちってステキ、としか思っていませんでした。
しかしですね、恋人ならともかく（それでもどうかと思いますが）高校の先輩が全額だしてくれるって、普通ありえませんよ。
普通の大人ならどう考えても怪しいと思いますし、親ならなおさら心配になるはず。
大金持ちだから大丈夫とか、ユメミだけじゃなくて全員分出しているとか、そういう問題じゃありませんよ。
はいそうですかありがとうございます、じゃすみません。
うちの子なにかとんでもないことになってるんじゃないかと思いますよ。親切すぎて逆に怖いって！
私がパパだったら家族会議でその男との関係をコンコンと聞き出します(笑)
はたしてユメミパパはこのことをどう思っていたのでしょうか？
・実は権威に弱くミカエリス家の名前に信頼しきっている。
・企業戦士で娘の心配をしていない。
これはないですね！「黄金のダガ―」でいきなりスイスといいだしたユメミをしっかり心配しています。
・妻が亡くなってから娘に家のことを任せっぱなしにしていた後ろめたさや、思春期の難しい年頃なので強くいえないし、聞けない。
これかなあ……。
ユメミは銀バラのことをパパに話していません。
「月光のピアス」ではピアスの手術という名目があり、そして旅費をだしてもらう理由もあるので、これはまあいいです。
しかし「黄金のダガ―」や「天使のカンタレラ」、「銀のメサイア」では本当の理由は言わず、友達と旅行など適当な理由で押し切っていると考えられます。
しかも海外に翌日出発するという急なもの。「黄金のダガ―」に至っては事後承諾でスイスですよ。
いきなり家出同然で海外に行かれて、パパからしたら相当なショックだったに違いありません。
ユメミちゃんにそんなにストレスを与えていたのかと、子育てについてを真剣に考えたと思います。
そうなると「天使のカンタレラ」や「銀のメサイア」でわりとゆるく海外に行けたのは、パパも思い悩んで、ユメミの気持ちを尊重し見守る方向になったのかもしれません。
「銀のメサイア」では年末年始だというのに、家族3人で送り出していますしね。
あと、銀バラは作中年月が流れていると仮定すると、ユメミは大学生となります（ダガ―は高３、カンタレラメサイアは大1）
高校生よりかは行動の自由が広がったともいえます。
細かいことは目をつぶり、娘を信頼していたのかなあ……
ユメミパパは鈴影さんのことをどう思っていたのでしょうね。
「星影のブレス」にて双子の世話にシッタ―を派遣した、といっていますし面識があるのかもしれません。
だとしても親ですからね、好意的にはみれないんじゃないかなあ。
やっぱりうさんくさい立位置ですよ、鈴影さん(笑)
という訳で鈴影さんは早くいろいろケリをつけて、佐藤家に挨拶に行ってパパを安心させてあげてくださいね！
