Opalpearlmoon

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銀の聖剣 金の魔剣

 
黄金のダガー 銀の剣に挑戦する短剣
対立せし魔を使い、銀の剣を闇に染めるために刃向かう刃
真の賢者と勇者を選ぶ 聖なる魔剣
 
という訳で、「黄金のダガー」について。
実は銀バラの中でダガーが一番好きだったりします。
私の中の銀バラはダガーのイメージなんですよね。
何度も読み返しているので、どの本より痛みが激しい^^;
 
銀バラはタイトルによってテイストが違う作りになっているのですが、ダガーはずばり冒険バトルファンジー
消息の途絶えた鈴影さんを救出するため旅立つ銀バラメンバー、黄金のダガーと魔という明確な敵、魔城からの脱出劇、そして超自然バトル!
どきどきしますね!
ヒロシ、光坂くん、冷泉寺さん、そして鈴影さん、ユメミとそれぞれにちゃんとスポットがあたる構成になっています。
特に医療担当の冷泉寺さん、抜群の家事能力を発揮したユメミと女性陣が頑張っています。
冷泉寺さんは外科手術してしまいますからね。流石です。
ユメミが野生動物をさばいて美味しく料理しちゃうところとか、ほんとに凄いと思います。
あと、お掃除スキルも見逃せないところです。
ユメミの主婦スキルの高さが際立っているところも、ダガーの好きなところの一つです。
 
タイトルにもしましたが、銀の聖剣、金の魔剣と対になってるアイテムってわくわくしてしまいます。
聖宝を使ってバトルってRPGっぽいんですよね。
あてはめるなら戦士ヒロシ、僧侶冷泉寺、魔法使い光坂、聖騎士鈴影、ユメミはさしずめ白魔道士?魔物使い?巫女?
物語のキーパーソンになるタイプのキャラ。天空の花嫁的な感じで(例えが古いゲームですいません
こういう想像をしているとすごく楽しいです()
 
物語も、冷泉寺さんの切ない恋心とユメミの揺れる心が見えてきたりと進んでいきます。
 
そしてゲストヒーロー、リュー・ガルシア!
好きなんですよね~!
外国人と言うとヨーロッパ系が多い中、黒絹のような肌と黒紫色の瞳の少年というのが素敵で
ガルシアはコスモポリタンだ、とありましたがその通りだと思います。
カラーイラストの格好よさといったらもう!
鈴影さんに似てる、は私にとって最高の褒め言葉です()
 
読み返していると新たな発見や解釈が表れてきて面白いです。
さり気ない表現が印象的で素敵だったり、心を打つものだったり。
私が個人的に好きなのは、冒頭、鈴影さんがユメミ宅に訪れたときにみせた上品な苦笑い!
「品のよい苦笑いの中から、彼の育ちのよさがにじんでみえた」
苦笑いというと、あまりよい意味での笑い方ではないと思うのですけど、そこに品があるって本当に高貴で育ちがいいんだなと思います。
なんだろう、お母さんからずっとさん付けで呼ばれるような上流階級のイメージ。
厳しいだけでなく、優しい家庭だったのかな?と想像していました。
何気ない一文ですけど鈴影さんの性格や人柄をよく表していていると思います。
 
黄金のダガーの後、これから七聖宝をめぐる冒険ファンタジーになるもんだとばかり思っていたあの頃。
月光のピアスの隠された力がキーとなって銀のバラ騎士団を救い、四誓願を改正させるのね!と思っていたあの頃。
こんなことばっかり考えてました(笑)
懐かしい思い出です。