Opalpearlmoon

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夢の国へようこそ!

イメージCDレヴュー第三弾は「藤本ひとみ 夢ランド」です。
発売順ではなく、購入順にレヴューしているので「夢ボックス」「恋物語」より前に発売された「夢ランド」となります。確かこの順番で購入したはず…
 
藤本ひとみ 夢ランド」は1989年に日本コロンビアから発売された、ひとみ先生3枚目のイメージアルバムです。
インストが4曲、イメージクラシックが2曲、ヴォーカル3曲(歌手は影山ヒロノブさん)、クラシックが5曲の構成となっており、作品はまんが家マリナシリーズ、銀バラシリーズ、ユリナシリーズがセレクトされています。
面白いのがクラシック。響谷巽、薫兄妹のラストコンサートと銘打ち、キャラクターたちが演奏をしているという形でクラシック曲が収録されているのです!
ラストコンサートってどういう状況なのでしょう…。ゲストもいるので演奏するのは響谷兄妹だけではないのです。原作内では実現できない、哀しくも幸せな二人のコンサートは、イメージCDだからこそ実現した夢の企画ですよね。
 
ライナーノーツの表紙のイラストはタイを外し赤い薔薇を胸に刺したシャルル。天使に扮したミニマリナちゃんが飛んでいます。
裏面はさいとうちほさんのイラスト。ライナーノーツによると、花織高校シリーズのキャラだそうです。
大きな満月を背に、茶色の短髪と大きくはだけたシャツの胸元から流れるスカーフを風になびかせ、ショートコートを羽織る、藍色の瞳と赤いピアスの少年。
キャラクター名はかかれていません。
ピアスと瞳の色からして「にんじん童話」の久我和樹だと思っているのですがどうなのでしょうか…。
花織高校シリーズからは美馬貴司しかセレクトされていないので、彼だというのが一番自然なんだと思いますが、ピアスに茶髪だよ~、イメージ違いすぎる。
一体彼は誰なのでしょう…?
中にはまんが家マリナシリーズ、ユリナシリーズ、銀バラシリーズのイラスト。マリナは2ページ続きのイラストでシャルル、薫、カーク、和矢、美女丸の横並びのバストアップ。全員黒白グレーを基調とした衣装でシックにきめていて、それぞれ赤い薔薇を片手に持っています。
ユリナシリーズはあきら猟さんのユーゴ!結構レアじゃないですか。片膝たてて座り、そこの煙草を手にした左ひじをかけ、物憂げに目を伏せたユーゴは繊細で綺麗です。
銀バラシリーズはヒロシと光坂くん。右手前にヒロシの斜めアップ、後ろにひきの光坂くんです。オレンジ色の背景色に透けるような色合いが綺麗なイラストです。
 
1      マリナのメヌエット
マリナをイメージしたメヌエットベートーヴェンメヌエットト長調のピアノ演奏です。ころころ転がるようなピアノがマリナにぴったり!
 
2      光のメッセージ
和矢をイメージしたヴォーカル曲。モザンビークにいる和矢がマリナを想う曲。「光はオレのメッセージ こころひらいてごらん たとえ二度と会えなくても君の望みかなえてあげたい」と幸せを願います。そうこのころモザンビークにいたのよ和矢!もう二度と会えなくても、なんて切なくって仕方なかった想い出。この曲のおかげで光は彼のイメージになりました。歌詞は「はるかなる君によせて」に詩として収録されています。
 
3      響谷兄妹 ラストコンサートより
だからどういうシチュエーションなのかと。でも巽と薫にとっては、まさに夢の国でのコンサートですね。
巽と薫だけではなく多彩なゲストが登場します。ファン垂涎の演奏会、チケット代いくらでも出すから行きたい!生で聴きたい、見たい()
アナウンスはひとみ先生です。
    メロディ  グルック   ヴァイオリン 響谷薫 ピアノ 響谷巽
ヴァイオリンの旋律が胸に染み入る様な哀しく美しい曲です。
 
    ワルツ第14ホ短調  ショパン  ピアノ 美馬貴司
流れるような旋律がドラマティックなワルツ。力強くも華麗。
 
 
    人魚のうた   ウェーバー 
    シチリアーノ  ミュラー    共にピアノ ジル・ド・ラ・ロシェル
人魚のうたは可愛らしく、シチリアーノは寂しい感じのする淡く透きとおるような曲。
 
    エストレリータ ポセ  ヴァイオリン 鈴影聖樹 ピアノ 光坂亜輝
まず、このCDを手に取った銀バラファン全員がつっこんだであろうことを改めてつっこませてください。
「そこはヴィオラじゃないのっ!??」
もちろん当時もツッコミましたとも(笑)クラシック詳しくないのでわかりませんが、ヴィオラで有名な曲ってあまりないのでしょうか…。鈴影さんならヴァイオリンも余裕で弾けるんでしょうけどね。あと光坂くんのピアノ。これって原作には登場しない設定なんですよね~何気にハイスペックなんだよなあ光坂くん…。
まばゆい朝の光をイメージさせる綺麗な曲です。
 
4      シャルル☆ノクターン
シャルルをイメージしたノクターンショパンノクターン嬰ハ短調です。Ⅱなのは「愛からはじまるサスペンス」に収録されているもののセカンド版だからだそうです。このころからシャルルといえば夜想曲、なんですね。
 
5      メタモルフォーゼ 高天
高天宏をイメージしたインスト曲。80年代のアニメのインストっぽい感じで、いまきくと流石に古くさい感じがしますが、私は結構好きです。月影輝く深夜のイメージ。
 
6      YURINA
明るく可愛らしい曲に載せて別れたユリナのことを想う歌。「ユリナ、オレはね 寂しさになれて、悲しみになれたよ」という歌詞が印象的。ユリナシリーズが読みたくなります。
 
7      メタモルフォーゼ 光坂
光坂亜輝をイメージしたインスト曲。爽やかで爽快な一曲。透明な光射す朝のイメージ。
 
8      別れの前に
悲しみ、傷つき、辛くてたまらないときでも、時がたてば想い出になるから、それを信じて前を向いて生きてほしい。
ひとみ先生からファンへ向けた応援歌です。いい歳になった今の方がグッとくるものがあります。 
 
オールスター総出演、まさに夢の国のようなアルバムです。
響谷兄妹ラストコンサートのように「キャラクターが演奏している設定」というのは面白いと思います。楽器を嗜むキャラが多いからこそできるきかくですよね。瞳を閉じて幸せそうに奏でるキャラたちをイメージしながら聴くというのもまた一興ではないでしょうか。ちなみに響谷兄妹ラストコンサートは「藤本ひとみコレクション」でも企画されています。
このアルバムの中だと「光のメッセージ」が気に入っています。ほら私和矢ファンだから()オレガキは聴いたことがないので私の和矢のイメージはこの曲なんです。
 
マリナ、銀バラファンに特にお勧めの一枚、一緒に夢の国へ遊びにいきませんか?