Opalpearlmoon

Yahoo!ブログから移転しました。

大好きを集めて!

イメージCDレヴュー第4弾は「藤本ひとみコレクション」です。
これは以前記事にした「夢ランド」とほぼ同じ時期に購入した記憶があります。
購入順でレヴューしているので発売年が前後しています。
 
藤本ひとみコレクション」は1989年に日本コロンビアから発売されたひとみ先生2枚目のイメージアルバムです。
まんが家マリナシリーズをメインとしたアルバムで、特徴はクラシック曲を基調としていること。一度は耳にしたことがある名曲がアレンジされて、キャラクターたちののテーマとなっています。
そして「響谷兄妹ラストコンサート」 響谷巽・薫兄妹のコンサートからライブ音源を収録したという形をとっています。ちゃんと拍手もアナウンスも入っています。作品の中では実現することはない、CDだからこその企画ですよね。ゲストも登場して豪華です!巽の人脈かなあ、なんとなくですけど。
イラストは谷口亜夢さんです。
ライナーノーツの表紙は和矢。バストアップで、グレーのジャケットに黒のシャツ、いたずらっぽく瞳を輝かせて、手をピストルのようにしてこちらをゆびさしています。
そしてミニマリナ。両手を頬にそえてわくわくしているマリナ、両手を組んでやったあと笑顔のマリナ、指をさしてそれはどうなのと口をとがらせるマリナ。楽しげな声が聞こえてきそうな三人のマリナちゃんです。マリナは「愛と哀しみのフーガ」以降、メイン+ミニキャラとして描かれることが多くなりましたよね。
裏表紙は、カーク、薫、シャルル。
それぞれアップで、バックがブラウンの横顔のカーク、緑の斜め俯瞰に薫、青の少し斜めのシャルル。
中のイラストはモノクロで薫、シャルル、カークの三人。物憂げに見上げる薫、少し目を細めて微笑む横顔のシャルル、片眼を閉じてまいったと笑うカーク、と三者三様の彼ららしい表情の素敵なイラストです。
 
1 マリナのコンチェルト
  モーツアルトのピアノ協奏曲第20番・第二楽章が主題となっています。ゆっくりと可愛らしい、あたたかいピアノの旋律がマリナのイメージによく合っています!  
 
2 和矢のテーマ
  エルガーの愛の挨拶が主題となっています。ヴァイオリンの伸びやかな音色と、それを彩る優しいピアノが和矢のイメージそのものです!木漏れ日のような穏やかで美しい曲です。
 
3 響谷・兄妹  ラストコンサートより
   動物の謝肉祭から 瀕死の白鳥 サン・サーンス チェロ 響谷巽 ピアノ 響谷薫
     チェロの美しくも悲哀に満ちた音色に寄りそうように流れるピアノ。
     巽と薫の精神世界はこのような  感じなのかなと思っています。
 
   幻想即興曲  ショパン  ピアノ 美馬貴司
ショパンの名高い難曲。激しく情熱的で魅惑にあふれるこの曲は彼にぴったりですよね!
聴き入ってしまいます。
 
   無言歌 春の歌 メンデルスゾーン  フルート 三田姿郎 ピアノ 明王寺玲
華やかで謳うようなフルートが印象的。幸せな気持ちになる明るい曲です。 
「星と霜のメッセージ」のあの二人とは豪華ですよね!
 
4 シークレット・ラブ―美女丸のテーマ―
  美女丸の切ない恋心を歌っています。「愛をかたるエリニュス」の頃でしょうか。 
  「命より大切な君 守るために 風になれ オレの心 君をつつめ オレの愛」 
  と秘めた想いと決意が語られています。
  ヴォーカルは影山ヒロノブさん。
 
5 シャルル☆エチュード
  ショパンの別れの曲が主題となっています。ドラマティックにアレンジされて一つの物語のよう。聴きごたえのある一曲になっています。シャルルの内面を音にするならこういう感じなのかなと思います。
 
6 シャルル☆ワルツ
  ショパンのワルツ第七番が主題となっています。エレガントなピアノとジャズっぽくアレンジされたところで構成されていてお洒落な仕上がりになっています。
 
7 DISCO with KARK
  ノリのいいディスコソング。爽やかで軽快なところがカークらしいです。夜のイメージではなく、明るい弾むような一曲です。
 
8 早匂悠樹・愛のテーマ
  カンツォーネガラスの部屋が主題となっています。気だるく甘美で大人っぽい… 
 
9 カミルスin ROMA
  悠久を感じさせる壮大な一曲。穏やかで、あたたかい気持ちになります。歴史の彼方のカミルスを想うにはぴったりの曲だと思います。
 
マリナシリーズがメインなのでマリナファンにお勧めの一枚です。
しかし、クラシックがメインということもあってどなたでも聴きやすいアルバムだと思います。
当時、ピアノの上手な子に無理をいって幻想即興曲を弾いてもらった想い出があります。
うわ~美馬さんとおそろい!みたいな()ずいぶんと無茶ぶりしたものです。あのときはごめんね…
どの曲も好きですが、カミルスinROMAはゆったりと流れるローマの歴史を感じることができて好きです。
秋の夜長にクラシックの名曲を聴きながらキャラたちに想いをはせるのも素敵ではないでしょうか。