高邁なる挑戦の騎士
リュー・ガルシア。
黒絹のような肌と焼けつくような熱い黒紫色の瞳をもつ、ドイツ国籍の17歳。
野獣を思わせるしなやかな体躯、完璧なスタイル、彫りの深い精悍な美貌、世界中の人種の美しいところを全て持ちあわせて生まれてきたような少年。
真面目で潔癖でストイック、女性には弱く照れ屋で、親しみやすい一面も。
少年サッカーのエースで、15歳でプロ入りを嘱望されたほど。
しかし、プロサッカーチームのトトカルチョ事件に巻き込まれ、騎士位を剥奪されて罪人としてシテール島に送還されてしまいます。
運命に抗い人生を取り戻すために、シテール島から脱走し黄金のダガ―を抜き去り、挑戦の騎士となり、日本に降り立ちます。
リュー・ガルシア、好きなんですよね！
もう一枚目のカラーイラストからして素敵でときめいてしまいます！！
性格もツボでツボで……。精悍で野性的な外見と朴訥で誠実な性格で、それでいて親しみやすくてフレンドリーなところもあって、女性になれてなくてすぐ赤くなるって、こういうキャラ、大好きなんですよ！！
身長設定は発表されていませんが、鈴影さんより一回り大きいようなイメージがあります。胸板の厚さが強調されていたからでしょうか。
誠実で、潔癖で、誇り高い、冬の蒼穹のようなガルシア。
やっぱり鈴影さんに似てると思います。
価値観や考え方、誇りの高さ、内面からにじむ美しさが似てる。
鈴影さんに似ているというより、誰よりもミカエリスの男としてあろうとして、似てしまったのかもしれません。
「オンディーヌの聖衣」に続き明かされた厳しい銀のバラ騎士団と総帥の掟。
酷いと思いました。
可哀想だと思いました。
しかし同時に魅かれもしました。
ミカエリスの男は誰もが渇望する総帥位。
それほどの価値がある、誉れの地位。
吹きすさぶ嵐の中を真っ直ぐに前だけを見据え往くような、壮絶な行き方。
だからこそ、鈴影聖樹は鈴影聖樹になったんだと理解でき、より知ることができたからです。
まあ、似てるといっても、鈴影さんは女の子に弱くはないですけどね。
これはな～、ガルシアと鈴影さんが逆の立場になったとしても覆る気がしない(笑)ユメミにみつめられて顔を赤くするガルシア可愛いくって好きです。
ガルシアは今までの登場キャラの中で初めてユメミを好きにならなかったメインキャラなんですよね。全体で見ると真矢、クリシュナアルジュナ、ラ・ルリジオンといるのですが、この時は新鮮でした。
だってみんな恋に落ちるんだもん、マリナと同じくそういう話だと思ってました。
ところで（ユメミを貴女に選んだことに対して）「レオンハルトは昔からよくわからん趣味をしている」って、昔からよくわからん趣味ってなんですか、何に対してですか、是非とも詳しく教えてくださいお願いします。
彼は有力な総帥候補であったと思います。
だれも気づいてないけど、絶対彼は嵌められたんですよ、血統主義の本家派の連中に。
ミカエリスの名を持たないほど遠い血筋である彼を失脚させるために、早々に手を打ったんですよ、きっと。
血縁でもない火狩家から二人も霊智の騎士出してんのに、ガルシアが下から二番目の騎士位だなんて絶対におかしい、ありえない！！（霊智の騎士は総帥から五番目の高位の騎士）
そこんとこ明らかになるの、めちゃくちゃ楽しみにしてたんだけどなあ……
ひとまず星影のブレスで命を取り留めましたが、あの後ガルシアはどうなったんでしょう……。
星影のブレスは「緋のチェイカ―」にでてきますから、彼から外されたことだけは確かです。
死んだのか、生きているのか。
まあ、普通に考えて反逆罪で処刑ですよね……。私刑は野蛮ですよ、銀のバラ騎士団めっっ！
生きているとしても、元々彼は囚人である上、挑戦の騎士であり総帥に敗北したわけですからね、シテール島行きかなぁ……。
そこんとこ、総帥権限でどうにかなりませんかね……駄目？
強制発動できる権限ってないの？！総帥ってさあああ！！
もしくは、ガルシア自身で再び死を選ぶか。
蘇生手術が上手くいかなくて星影のブレスで生かされることになったのなら、彼の矜持は自らブレスを外すことを選ぶでしょう。
命を取り戻し、シテール島に戻されることになったとしても、いや、自由になることができたとしても、彼は死を選ぶでしょう。
迷いなく胸にダガ―をつき立てたガルシアが、総帥位を得るというミカエリスの男の使命ともいえる人生を永遠に失った絶望と屈辱に耐えて生きることができるでしょうか。
惨めな生より、名誉ある死を。
そういう気がしてなりません。
総帥特権なるものがあったとしても、騎士の復帰と総帥候補権復活までは無理だろうしなぁ。
嵌めた連中をとっつかまえてシテール島送りを無効にしても、挑戦の騎士になって負けてる訳だし、いくらなんでもご都合主義すぎる。
それでもやっぱりガルシアには生きていてほしい。
無理いってるかもしれないけど、好きだから、生きることを選んでほしい。
その生は決して惨めな敗北者のものではなく、明るく美しいものであってほしい。
リュー・ガルシア。
誇り高く美しい彼に祝福がありますように。
