Opalpearlmoon

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地獄の釜を開いてみよう ~まんが家マリナピュアシリーズを考える~

 
え、シリーズ化?!()
 
メインキャラが日本とパリに大きく別れたマリナシリーズは、舞台別に二つに分け、シャルルカーク薫のパリパートは「まんが家マリナ パリシリーズ」マリナ和矢美女丸の日本パートは「まんが家マリナピュアシリーズ」となる予定でした。
「まんが家マリナパリシリーズ」は未完結とはいえ一応発刊されましたが、「まんが家マリナピュシリーズ」は結局発刊されることはありませんでした。
というわけで、今回は幻で終わった「まんが家マリナ ピュアシリーズ」について考えてみたいと思います。
 
さてこの「まんが家マリナピュアシリーズ」。どのような作品になる予定だったのでしょうか。
マリナシリーズは「愛は甘美なパラドクス」にて大きな変化がありました。
 
① 和矢とマリナが正式にカップルになった
② 和矢の右腕は動かないまま
③ レギュラーキャラが知り合いになった
④ シャルルの退場
⑤ 薫巽の昏睡
 
大体こんな感じでしょうか。そこでどのような変化をもたらすのか予想してみました。
 
①ですが、なってないとは言わせませんよ?!
このことにより、今までの黄金パターンであった「ゲスト美少年がマリナを好きになる」というのは使えなくなりました。流石にねえ、浮気っぽくなっちゃうから。新花織ばりのドロドロは勘弁して下さい……。
②これはモノローグかなんかであっさり治ってると思う。まあぶっちゃけ私の願望ですがね!
真面目な話、右腕が使えないって相当制限がかかって動かしづらくなるんですよ。バイクも車も乗れなくなるし、どこかでうっかり両手をつかわせてしまいかねないことになると思う。そういう事情で治すと思います。
右腕が動かないことを悩む和矢ってもの考えたのですが、彼はそういうことをウジウジ悩む人じゃないんで却下です。
③このことによりキャラを動かせる範囲が広がったと思います。しかし同時に矛盾も出てくるというもろ刃の剣でもあります。
④ このことにより大怪我はさせられなくなりました。いままではシャルルがなんとかしてくれるって感じだったんですが、そのシャルルがいなければそうもいきません。
⑤ これなんですが、確認したところ「シャル想」①あとがきでは薫ってパリのほうに入れられてるんですよね……。薫が登場するのにマリナがいないってどうなのよ?アンドリューと薫って想像できない……。
 
マリナと和矢がセットになりメインを務めていく展開になる。星子宙太ケンイチミサコ、はたまた葬儀屋と刑事みたいに男女カップルの推理物ってけっこうありますよね。
舞台は日本中心。初期のように仕事関係で行った先でおこった事件を解決するというものになる。
わざわざ二つに分けたんだから、和矢、美女丸の出番も多くなる。ミーシャや花織や星苑のキャラなんかが登場する可能性はあると思う。
クライマックスで大怪我のパターンは少なくなる。
もちろんマリナ一人称、といいたいところですが、後半一人称がつらいようにみえるところもあるので、視点固定の三人称になった可能性もあるかもしれません。
薫は物語の縦軸として書いていく予定だったんじゃないかな。どうしてもセンシティブな問題をはらむので、読者の反応を見ながら動かすつもりだったのではないかと考えています。三作品くらいかけて薫の経過報告を電話で聞き、薫が日本に帰ってくるという形になる。
 
こんな風に考えてみました。
幻の「まんが家マリナピュアシリーズ」みなさまはどう予想していましたか?
これはどのキャラのファンか、読んでいた年齢、どのような姿勢で読んでいたかによってかなり変わると思います。そして二十年前と現在でも変わっていると思う。
 
私はひとみ先生は、マリナシリーズ自体は「愛は甘美なパラドクス」までを一部とし、「一部」は完結させた作品である、という認識であるのかなと考えていました。「パリシリーズ」は二部にあたります。このあたりは銀バラも絡んでくるので、またまとめて記事にするかもしれません。
 
あくまで私個人の妄想なので怒らないでくださいね