Opalpearlmoon

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封印されたやさしい恋の夢 ~「真夏の恋の夢」感想~

 
「そうだったんだ……同時発売された理由がわかったぞ。
短編集のタイトルの一部分を繋げると、封印されたやさしい恋の夢。
つまり天使のカンタレラのことだったんだよ!!」
 
「な、なんだってーー!!」
 
思わずキバヤシのように力説してしまったららです、こんばんは。
毎回毎回よくわかんないパロディですいません。
どうにも銀薔薇はテンションが斜め上下にいったりきたりするようです。
 
最終巻も発売され感想もでそろったころだというのに、まだ追いついていません。
カメもびっくりの歩みの鈍さです。
今更感漂いまくりですが「真夏の恋の夢」、感想です。
少し辛口の感想となっていますので「真夏の恋の夢」が好きだ!というかたは、ブラウザバックされたほうがよいかと思います。すいません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まず、タイトルが変更されたことに驚きました。
「銀狼ロマンス」→「封印されたキス」
「銀狼より愛をこめて」→「やさしい銀狼」
「白鷹どりいむ」→「真夏の恋の夢」
う~ん、どうにもセンスが合わない……。
なんだろう、この取って付けた感、手抜き感。
特にやさしい銀狼。もっと他にあるだろう他に!!もう少し凝ってくださいよ。
この三作品のタイトルの良さは銀狼、白鷹という言葉の格好良さだったと思うんですけどね。
タイトルが変わってくれた方が銀バラと区別できるので良いと言おうとすれば言えるんですけど、複雑だわあ……。
 
「封印されたキス」
ほぼ同じ。地味に冷泉寺さんがハワイに同行していなくて近付けたいのか遠ざけたいのかどっちなんだよと思いました。伏線なんでしょうか。
 
「やさしい銀狼」
みたところ変更点なし。
聖樹くんが完全無欠、だと……。
 
余談ですが「銀狼より愛をこめて」で、鈴影さんをクリーム色に例えたところに凄く感銘を受けたんですね。
私のイメージでは鈴影さんは新緑色や銀、漆黒のイメージだったのに、それが淡く繊細なクリーム色のイメージとは……。
どういう意味なんだろう、リィはどのように感じてそう思ったんだろうと考えていくと、鈴影さんの新しい一面が垣間見えたような気がしてうれしかったのを覚えています。
 
「真夏の恋の夢」
これなあ……。
私「白鷹どりいむ」大好きなんですよ。
冷泉寺さんの切ない想いにどれだけ共感し魅かれたことでしょう。作品のテーマも素晴らしく、完成度の高い短編だと思っていました。
思い入れがあるから受け入れられないのかもしれませんが、まず一行目から「これどうなんだろ……」と思いました。
まず、冷泉寺さんと聖樹くんの距離感がつかめていないから、どう受け取っていいのかわからない。親しいのか遠いのかふらふらしてますよね。
自分のことをわかってるのは冷泉寺って、あんたもともとリーザしか信用してなかったじゃないですか。ああ、サラマンドラで仲間に目覚めたんでしたっけ、その割には宏たちにつめたいですね。
そうやって一人だけを選んで抱え込もうとするからダメなんだよ。
別荘に行く理由が変わってしまったため、冷泉寺さんメンタル弱いとしか思わなかったよ。
実現できない執着と想いを抱える真と冷泉寺さんの対比がこの物語の肝だったと思うんですよ、それを改変したことでテーマが弱くなり、カタルシスがなくなってしまったように感じました。
あと冷泉寺さんが好きになった理由が、「綺麗だったから」って、さあ……。
銀バラでは、冷泉寺さんが鈴影さんのことを好きになった理由なんて、読んでいれば自然とわかることだったじゃないですか。
それを「美しいから奉仕したいと思った」って……。
そりゃ、私なんかいつも綺麗綺麗と絶賛してますよ、でもそれは内面から輝きだすようなものであり、うわっつらだけじゃないんです。
てかさ、ひょっとしてこれで冷泉寺さんの片想い自体にケリをつけたことにしてません……?
 
作品の流れが大きく変わったことにより、短編三作品自体がカットされるのかなと考えていたので、収録されただけ良いのでしょうか。
 
次は天使のカンタレラですね…………うん。
 
 
 
そうそう、今回のこれだけはいわせて!は……
 
「伝説の名作が新装版でよみがえる――!」
 
  
    よみがえってないよ!!!(涙)
 
 
 
 
 
あとね、地味に「レオンの香り」が「高貴で快い香り」となったのがなー、そーかアロママッサージ好きだからな聖樹くんは高級な香りがするんだな。
ここは香りを感じるほど近い距離とその香りに異性を感じてどきっとするとこでしょ、それを「レオンの香り」とすることで端的にあらわしてるところなのにっ。
ちなみに鈴影さんは爽やかなミントの香りです。高貴な感じはしませんね。
このミントっていうのが意外と年相応の青年っぽい感じがして素敵なんじゃないですかー!(総帥ファンの熱いこだわり)