Opalpearlmoon

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サン・ジョルディの日に赤い薔薇

 
少し早いですが、423日はサン・ジョルディの日です。
サン・ジョルディの日のサン・ジョルディは聖ジョージ、聖ゲオルギオスともいい、ドラゴン退治で有名な聖人です。
そのサン・ジョルディの聖名祝日が423日であり、この日は彼が倒したドラゴンの血から赤い薔薇の花が咲いたという逸話にちなんで赤い薔薇を贈りあうとか。ロマンティック!
 
日本では男性は女性にお花を、女性は男性に本を贈る日となっています。
これはスペインのカタルーニャ地方発祥のイベントに習ったもの。
元々423日に赤い薔薇を贈り合う風習があったのですが、同じく23日にゆかりのあるセルバンテスシェイクスピアにちなんで、男性は女性に赤い薔薇の花を、女性は男性に本を贈るようになったそうです。そこからお互いに薔薇と本を贈り合ってもいい、親子や友人でも贈り合う親愛のイベントとして定着しました。
調べてみたら案外歴史は浅くて、始まりは二十世紀の初めだとか。それでも100年もたっていますので、伝統といってもいいのではないでしょうか。
このイベントに習い日本では1986年からサン・ジョルディの日がはじまりました。
本大好きだった私はとてもワクワクしたのですが、残念ながら定着しませんでした。
当時はかなり話題になったはずなんですが、現在メジャーかといえばそうでもない……。
本というのがいけなかったのでしょうか。
読まない人は本当に読まないですからね。あと意外と選ぶのが難しい。
本と薔薇の花じゃ値段の釣り合いがとれないというのもあるのかも。
でも文庫本一冊と薔薇二本なら同じくらいじゃないかなあ……。
日本は食べ物が絡まないとなかなか普及しませんよね。例としては恵方巻。あっというまに全国規模の風習になりましたもん、びっくりですよ。
あとディズニーリゾートのイベントになるかどうか(笑)ハロウィンとイースターの普及率に絶対一役買ってるって!
 
ところで、サン・ジョルディの日が一番似合うのはカークだと思っています。
ひとみキャラって、一ヘクタールの薔薇園を用意したり、部屋中に薔薇の花を敷き詰めたり、両腕に抱えるような薔薇の花束を準備したりと、全力でやりそうなキャラが多いじゃないですか。
そんな中カークはね、仕事帰りに花屋で一輪の薔薇の花を買って、はにかみながらジャケットからだしてプレゼントをしてくれるんです。きゃあ、すてき!
刑事だから終わる時間も遅くて、花屋が閉まるギリギリになってしまい、いい花はとっくに売れてしまって買えたのはつぼみの花。それを申し訳なく思いながらも、次に会うときには咲いているかな、と彼は楽しみにする訳です。いいなあ、いいなあ、想像すると楽しい。
 
サン・ジョルディの日は、素朴に愛情を分かち合う、そんなすてきなイベントだと思うのです。
楽しいことには臆面なく乗るっていうのもいいと思う。
 
日々忙しい毎日ですが、少しだけ意識して、お花を飾ってみるのもすてきではないでしょうか。