Opalpearlmoon

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どうなんだろ、これ……。  ~「天使のカンタレラ」感想~

20日イースターはいかがおすごしでしたか。
イースター推しの私は、イースターウサギのチョコとゆで卵でお祝いしました。そして、春らしくミモザサラダと菜の花のパスタ。本当はロースト・ラムといきたかったけどそれは流石にムリでした()
金色に輝く季節だからこそのごちそうをいただいて、春の到来を感じました。
 
で……、オーディンの扉が開くこの日、覚悟を決めてビーズログ版「天使のカンタレラ」を読み始めたのですが、なかなか読み進めることができなくて、ようやく目を通すことができました。弱音吐きまくり、正直きつかったです。
なんかもうどう思われてもいいやっと開き直って、感想いきまーす。
超今更。もうきっと最終巻まで読んだ方ばかりだというのに何言ってるんでしょうね。
辛口になっていますので、ビーズログ版「天使のカンタレラ」を愛してらっしゃる方はブラウザバックをされることをつよくお勧めします。いつにもまして荒ぶっていますので……。
申し訳ありません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最初に一言。実はですね、私、例のあの部分はネタばれをうっかり見てしまい知ってたんですよね。でも知っていて良かった。知らないで読んでいたら壁に向かって本速120キロストレートって感じだったと思うから。お隣さんに迷惑だから玄関のドアにしておきましょう、ってね。ははは。
恐くもありますが、自分の目で確かめないという妙な使命感もあり、目を通しました。
 
まずはツッコミから。箇条書きでいきます。
 
・刺青とか、うわあ……。
・グレン・グラハムさんは来てくれた!
・クリスティーズはダメでしたかそうですか。この辺の問題ってここ20年ですっかり厳しくなりましたよね。
・太陽のリング値上がりしてる!!
・思わず当時のスイスフランのレート計算しちゃったよ。
・私のバンドームさんが死んだだとー!!泣いていいですか。
・ユーロ。
・ヒロシはそんなこといわない。
・ユメミはそんなこと思わない。
・ディアランの出番が増えた。
・馬鹿なのこの子。
・いやいやいや四誓願があってだな、っーか忘れてんの?!
・忍者光坂ただ今参上。
 これ昔から思ってたんですけど、東京からNYまで気付かれないように尾行して、さらにオーディンの扉に巻き込まれるほど近くにいたって、どう考えても無理がありますよね。忍者か()ここは絶対改変すると思ってたんだけどなぁ。
・さすがに時間は直ってた。
・振られて絶望って、ねえ。やっすい絶望だな。
・絶望ってものはそんなもんじゃないよ……。
・差し替えはないわー、ないわぁ……。
・「おまえにとって、オレって、何だよ……。レオンの変わりか!?」  ほんとうにね。
・はっ!?ここでまさかの聖樹くん能力者疑惑発生。
・宏君の立場がないと思うのですが、いろいろと。伏線なんだろうけどさぁ……。
・ああ、恋愛プログラム?持ってますけど、何か。 ディアランがさらに薄くなってると思ったんですけど、ディアラン×ユメミな歌詞がさらにあわなくなってる気が。
 
前々から感じていたんですけど、一々入る固有名詞はいらないと思う。年号とか赤十字とかアーサー王とか。テンポが悪くなる。万年筆の銘柄なんていりますか?そんなのモンブランでもパイロットでもどっちでもいいよ。
 
この改変の流れは、ユメミへのツッコミをフォローするためのものなんでしょうね。
弟を置いてさっさとNYへ行ったり、利己的にも捉えられるユメミの恋心の流れを変え、「完全なフラグ」だった鈴影さんへの想いを曖昧にするための。
でもそうしたことにより、宏と聖樹くんとディアランをガチでフラフラしてることになったんですけど、それはいいのでしょうか。
あと、地味に凄く嫌だったのは、「聖宝のせいでルスカに心惹かれたりしたけど」の部分!
確かに共鳴し合う月光のピアスとオンディーヌの聖衣の影響が大きかったとは思います。でもね、原因はどうであれユメミちゃんがルスカに心から惹かれて彼のためになりたいと思ったのは真実の気持ちなんです。だからこそルスカの心を打ち理解し合うことができたんです。そのことを「聖宝のせい」って他人事みたいに言わせるなんて。そりゃユメミちゃんはザクザクしてますよ、でもユメミちゃんならルスカへの想いを割り切ったようにいわないと思う。そうじゃないとルスカがあまりにも可哀想だ。
 
差し替えって、さあ……。
知ってはいたけど、文章で見ると本当にきついですね。
原作にあるシーンをそのままキャラを差し替えるって、二次創作ですらやらないですよ。
媒体が変わる場合ではそういうことはままあります。漫画からドラマ、小説から漫画、アニメから小説、などなど表現形態や製作者が変わると人間関係そのものがかわるということはわりとあるんですよね。アニメと漫画では恋人が変わるなんてこともあるくらい。
ですが、小説から小説、しかも同じ作者って、私の調べが不十分なだけかもしれませんが聞いたことがないです。
なんていうかさー、これ誰が得をするの(暴言)
銀薔薇からの宏ファンですか。まったくのご新規さんがときめくのなら仕方ないですね。ただ、W主人公状態の聖樹くんの前でフラグきたって喜べるのかなと思ってしまう小姑脳。てか、あて馬っぽくて切ないんですが。
銀バラからヒロシファンですか。それなら新しいときめくシーンを追加された方が嬉しいのでは?私は銀狼でヒロシがムリキスしたシーンを鈴影さんに差し替えられたとしても全然嬉しくないですよ。
これって、四誓願二回破りで死罪というハードルを下げたかった作者しか得していないんじゃないですか(暴言2)
そうですよね、カンタレラメサイアで上げ過ぎたハードルを下げるにはちょうどいいですもんね。
やさぐれたくもなりますよ。
 
「天使のカンタレラ」で私が銀薔薇に感じていた違和感の理由がわかりました。
銀薔薇のキャラは軽くて薄いんです。だれも三分以上悩まないんじゃないのってくらい。
夢美に彼女の恋心は気のせいだと平然と否定する宏。
さらっと好きだっていう夢美。
「きれいだったから」好きになった冷泉寺さん。
宏にあっさり夢美への気持ちを話す聖樹くん
そこから深く悩む気持ちが感じられません。
その一方でリーザやバンドームさんの死と重いシビアな展開がくる。
それがちぐはぐで違和感をかんじるんです。
それに……。
銀バラのキャラ達の想いは熱くて厚くて篤かったじゃないですか。
葛藤し、切ない想いを抱えて、ただ一人を見つめ続けているのが銀バラのみんなだった。
それが少女小説というものだったはずです。
重い感情なんて流行らない、軽くてわかりやすいのがライトノベルだ、というのなら、私は少女小説のままのほうがよかった、と思わずにはいられません。
私は少女小説が読みたかったのです。
 
 
なんだか今更ですよね。半年遅れでこんなんですいません。あと三冊か……。
 
もうCDブックの鈴影さんの熱い告白を聞いてから寝ますっっ!!