Opalpearlmoon

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ないものは、ない。  ※ネガティブ 注意

 
 
これから書くことは10年以上前に考えていた戯言です。
絶望ゆえの妄想です。
本当のことは、藤本先生とコバルト編集部、近しい方しかわからないことです。
もう20年もたっていますし、藤本先生が講演会やファンの集いなどで当時のことをお話されているかもしれません。というか銀薔薇に書かれてるかもしれませんね。
 
個人的な意見ですが、強い言葉やきつめの言葉に感じるところもあるかと思います。
銀バラシリーズ、「緋のチェイカ―」および「シャルルに捧げる夜想曲」を愛してらっしゃる方には特に不快なるかと思いますので読まれないほうがいいかと思います。
申し訳ありません。
もう一度いいます、これはまったくの戯れ言であり、妄想であり、根拠はありません。
 
ご了承のうえでお読み頂けたら幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
本当によろしいでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は、藤本先生は「緋のチェイカ―」のあと、銀バラを執筆するつもりはなかったのではないか、と考えていた時期がありました。
元々想定していたラストなんてなかった。
あそこで終わり。
その考えに至ったのは今から十数年ほど前のこと。
続編はありえないことを知りながらも続きを切望していた、再々中毒のころでした。
 
 
「緋のチェイカ―」、最初に読んだ時から嫌な予感がしたんです。
太陽のリングオークションの妨害の真実、急激なヒロシの成長、冷泉寺さんの失恋、冷泉寺さんとユメミとの急な友情、銀のバラ騎士団組織構成の説明、超展開すぎる四誓願クリア、ユメミ鈴影さんの幸せ論争の決着、と今まで張ってきた伏線や謎の回収を一気にしていて、どうも書き急いでる感じがする……。
忌憚なくいうと、「打ち切り臭がする」と思いました(暴言)
打ち切り漫画で、予定通りのストーリー全部は描けないけど、とりあえずこの部分だけは描いておくから!みたいなこと、よくあるじゃないですか。
「全部の謎やお話は描けないけど、鈴影とユメミの恋愛だけは決着付けといたからこれで許してねっ」
強引な話し運びもあって、余計にそう感じたのです。
 
ではコバルト編集部から打ち切り宣告をされていたのでしょうか
少なくとも93年の段階、緋のチェイカ―で「銀バラはあと一冊でまとめて下さい」とは言われていないと思います。
理由として「緋のチェイカ―」以後もコバルト誌の全プレテレカに銀バラが二回も選ばれたこと、特集が組まれたことが上げられます。コバルト側から打ち切り宣告をしたシリーズなら、この待遇はなかったと思います。
となると、藤本先生ご自身が自主的に打ち切ったのではないか、と考えました。
 
 
そして94年にマリナパリシリーズが始まりました。通称・赤いモルダウですね。
当時は「シャル想」と略してよんでいましたのでここでも「シャル想」とします。
で、「シャル想」③の例のアレですよ。私のピュアな乙女心をずたずたに切り裂いた例のアレです。
衝撃が大きすぎて比喩ではなくマジで本を放り投げましたもの。今でも手に取るのをためらうくらいのショックでした。
いやね、あれはね、「とりあえず鈴影さんはユメミちゃんと冷泉寺さんと私に手をついて謝ってもらおうか」って感じでしたよ、はは。いや可能性であって、疑惑であって、確定じゃないんですけどねー、でもねー…(以下無限ループ)
いろんな意見があるとは思います。
 
だがしかし、あえて言おう!
 
「よそのシリーズ一番人気の看板ヒーロー、ヒロインと両想いが確定しているキャラにつけていいたぐいの後付けじゃねぇよ!!!」 
 
と。
 
よそのシリーズの一番人気の看板ヒーロー、ヒロインと両想いのキャラにつけていい後付けではない。
 
そう、「シャル想」のレオンハルトは、「銀バラ」の一番人気の看板ヒーロー、ユメミの想い人の鈴影さんではないのです。
 
「シャルルに捧げる夜想曲」はアンドリュー・ドゥ・アルディを主人公とし、「シャルルとレオンハルト、宿命の対決」というキャッチコピーで幕を開けた、マリナと銀バラ両作品の流れを汲む作品です。
コバルトでは初となる男主人公で三人称。二大ヒーロー夢の共演ということで話題になったかと思います。
神視線の三人称で書かれているので、アンドリューだけでなくレオンハルトの内面描写もしっかりと描かれていて、作品内における役割も立位置も大きく変わっています。
想像ですが、新シリーズに登場させようと構想を立ち上げた時に、あらためてキャラを練り上げ作りなおしたんじゃないかな。
外側から描くのと内側から描くのでは情報量が違いますから。
このことが鈴影聖樹とレオンハルトローゼンハイムミカエリスを分岐させたと考えています。
 
円錐形を思い浮かべて下さい。
上下からみると円、横からみると三角形に見えますよね。
視点を固定した場合、それはまったく別のかたちとしか認識できないわけですから、それぞれ異なるものとして存在しているとすることができると思います。
同じように、作品に合わせて、欠点パーフェクトの「すてきな鈴影さん」とアンドリューの兄である「頑固なレオンハルト」は同一人物ではなく、似た性格をもつ別キャラクターである、と考えました。
分岐ルートといいますか、別媒体扱いといいますか、スターシステムといいますか、パラレルといいますか、リメイクといいますか。
……そう考えないと自分を支えられなかったからなんですけどね。
 
問題はその後のことです。
円であると認識していたものが三角形に見えたあとで、再びそれが円だと思えるだろうか。
三角形もしくは円錐形にしか見えなくなって、円であると信じられないのではないだろうか。
円は円として在ることができるのだろうか。
 
それならば、以後は円ではなく三角形や円錐形として在ったほうが自然ではないか。
 
92年最後のFC会報には、93年からの作品の展開についてこう書かれていました。
「銀バラシリーズも大きく変更になります。この内容については13日発売のマリナ20冊目「愛は甘美なパラドクス」を読んでいただければ、予想がつくはず」(原文ママ
マリナと銀バラのクロスオーバー、すなわちマリナパリシリーズのことを示唆していたのだと考えました。
 
そしてこう思ったのです。
 
総帥レオンハルトと銀のバラ騎士団の行く末は「パリシリーズ」にて書かれるのであり、「ユメミと銀のバラ騎士団」として書かれることは想定されてなかったのではないか、と。
 
銀狼白鷹緑猫をつれた日本人少女が「パリシリーズ」に登場することはあるかもしれない。
でも、私が好きだった、女子高生主婦佐藤夢美が主人公の「銀バラ」はもう書かれることはない。
 
そういうことだったんだ。
どっちみち続きなんてなかったんだ。
だから、仕方ない。
 
そう落とし所をみつけて、望むことをあきらめました。
身を切るような哀しい推論ですが、自分的には納得できましたしね。
 
藤本先生はテーマに合わせて作品を書く方なので、マリナは具体的な着地点は決めないで書いていたではないか、と私は考えていました。
ですが、マリナはシャルルの退場、薫巽の一応の決着と「一部・完」といえるくらいには「終わっていた」と思います。
新花織は「美馬と花純が別れる」ことは想定していたと思います。
そうしないとばら物語やあっぷる神話に繋がりませんから。
着地点になるのか通過点になる予定だったのかはわかりませんが、そこまで書いたのならやはり「一部・完」といえるかと思っています。
銀バラは「七聖宝をすべて集める」という明確な着地点がありました。その途中なんだから本当に「終わってない」んですよね……。
正直パリシリーズは銀バラでやるべき話だと思っていましたし(暴言2)
「グノームの聖剣」ですよね、あれって。
ユメミちゃんが噛んだ方がいい方向にいったんじゃないでしょうかね、シャルルは日本人少女に弱いだろうし、カレルはユメミちゃんに叱りとばされたほうが株をおとさないですんだんじゃね?と思っていたことはナイショです。
総帥は総帥で死にたがやりさんの本領発揮です~ぐ命が危なくなってるしさぁ、日本に待たせてる人がいるんだからもう少し自分を大切にしてよもうあなた一人の身体じゃないんだからね、って何回言いたくなったことか。
これはストッパーとしてユメミちゃんが一緒についてまわるしかないな、と思ったもんです。
キャラの立ち位置とバランスが難しくなる、シャルルを出すならメインにしたいという藤本先生の気持ちもわかりますが、銀バラファンとしては七聖宝の話は銀バラで読みたかった、というのが本心です。
 
 
物語の先は、ない。
そう思っていても、心の奥底に眠る私の中の少女はずっと総帥の帰還を待ち続けていたのですけどね。
自分で思う以上に私は総帥に逢いたがっていたのだと思う。
 
 
独断と偏見に満ちた酷い文章ですね。
本当のことなんてわかるわけないのに、なんて酷い妄想だろう、と自分でも思います。
当時は荒んでいましたし、突き放すことであきらめようと思っていたのでしょう。
ネガティブすぎて自分でも引きます。
藤本先生にあやまらないといけませんね。
不快な思いをされた方もいらっしゃるかと思います。
申し訳ありません。
 
今の私はどう思うのか。
 
それは銀薔薇を読了したらその時に胸に訪れるだろう、と思っています。