キャサ二ングをもっと楽しむ方法
11月25日は聖キャサリンの日です。
日本ではかなりマイナーで、知っている人は高確率で銀バラ読者だったと思われるキャサニング。
以前にも記事にしたことがありましたが、今回はもう少し詳しく書いていきたいと思います。
題して「キャサニングをもっと楽しむ方法」。
今年の聖キャサリンの日を迎える前に、ユメミちゃんたちが楽しんでいたお祭りの雰囲気を感じていただければ幸いです。
聖キャサリンの日に大切なのはとにかく「円」。
角ばった物は禁止、何事にも丸みをつけていきます。
キャサニングのゲームはキャサリン・キャンドル・ジャンプ。
上手に飛べたら幸せな年になるとか。
何気に難易度が高く危険なゲームですよね。
最後は回転花火で締めくくります。
こちらはそのままキャサリンホイールともいいますよね。
特別な食べ物は……
このお祝いで食べるのは、キャサリンケーキ。
キャラウェイ・シーズを混ぜた小麦粉と卵を、車輪の形に焼くの。
こってりとした味が、うーん、なんともいえないわ。
それから、楔形をしたウィッグスっていうビスケットも作る。
飲み物はね、キャサリンの杯。
これは、糸を通した12個のリンゴの入ったリンゴ酒のこと。
黄金のダガ―
キャラウェイシードが入っていることと丸か楔形をしてることが大切です。
ウィッグスは小さな干しブドウと砂糖をまぶしたオレンジとキャラウェイシードを入れたビスケットのこと。
こちらはこれ以上のことがわかりませんでした。
もっと語学力があれば詳細が分かったのだと思うんですけど……
中世ではよくお祝い事に飲まれていたリンゴ酒で、名前のとおり羊の毛のような泡状のリンゴとクリームなどを浮かべたスパイス入りのリンゴ酒、もしくはアップルサイダーのことをラムズ・ウールと呼ぶのだそうです。
そして、糸に十二個のリンゴを通したものを車輪につけて天井から高く吊り下げ、その下にラムズ・ウールを満たした杯を置きます。
これをキャサリンの杯と呼びます。
車輪の加護を受けた特別なお酒、お神酒のような感じで、キャサニングに参加する人はキャサリンの杯から一口は飲まないといけなかったそう。
このラムズ・ウール、作り方は簡単。
リンゴ酒に砂糖、シナモン、ナツメグ、ジンジャー、リンゴを入れてリンゴが泡状になるまで煮ます。
温めておいたリンゴ酒に泡状になったリンゴを入れ、そこに砂糖と塩を入れ硬く泡立てたクリームをのせて完了です。
うーん、グリューワインシードル版クリームのせみたいなのかな。
簡単ではありますが、手間がかかりますね。
リンゴの形が無くなり泡状になるまで煮るってどれだけ時間がかかるのって感じです。
アップルサイダーでもいいそうなので、ユメミちゃんがつくったのはノンアルコールバージョンでしょう。
アルコールとんでるだろうけど、未成年ですし。
今のところ判明しているのはこんな感じ。
リンゴを丸々漬けたお酒というイメージでした。
「糸を通した12個のリンゴの入ったリンゴ酒のこと」とありますが、これは材料としてつかう12個のリンゴ(実際にレシピがありまして、それには材料としてリンゴ12個ありました)と、つるす12個のリンゴの記述が混ざってしまったものだと思います。
しかしユメミちゃんほんと手間のかかることしてるなあ。感心しちゃう。
お料理教室でキャサリンケーキや杯のことを教わったのだと思うけどねえ、実際に行うのって大変だ。
気持ちに余裕がないとできないと思う。
むしろ予定をたてて準備をしていくことで、余裕を持つ気持ちを保ってたのかも。
そういうところ、見習っていきたいです。
キャサニングを楽しむ方法としてはとにかく円に気をつけることでしょうか。
意識して丸いものを身につけたり選んでみるだけでも楽しめそうです。
キャサリンの杯としてリンゴ入りのアップルサイダーを用意してもいいですねー。
ハロウィンやイースターに比べると普及していないキャサニングですが、だからこそユメミちゃん感覚で祝うのもいいんじゃないかなと思います。
あと、フランスでは独身の25歳の女性の日だそうで。
エグい……と思ってしまうのは私が現代人だからでしょう。