時系列からみてみよう 2
次に、作中の時間の流れから見ていきます。
『愛からはじまるサスペンス』 7月 ※1年目
↓ 9か月後
『愛の迷宮で抱きしめて!』 4月 ※2年目
↓ 半年後
『愛はきらめく星になっても』 10月
↓ 半年後
『愛いっぱいのミステリー』 4月 ※3年目
↓
↓ 四日後 マリナこん睡中に『愛してローマ夜想曲』
↓
『愛よ今、風にかえれ』 ?~1月 ※4年目
↓ 直後
『愛と哀しみのフーガ』 風にかえれから一週間、さらに一か月後に和矢はモザンビークへ
↓ 一年後
『愛をかたるエリニュス』 2月 ※5年目
↓ 8か月後
『愛する君のために』 11月
↓ 11か月後
『愛をするアンテロス』 10月 ※6年目
↓直後 ↓
『愛をするフォリー』 約3か月間
↓直後 ↓
『愛に捧げるトルソ』 ↓
↓直後 ↓
『愛は甘美なパラドクス』 12月
こんな感じになります。
ざっとみると大体6年半くらいのお話です、と言いたいところですが、合わないところも。
春である『愛いっぱいのミステリー』のマリナの昏睡から『愛してローマ夜想曲』での目覚めまで四日間しかないのに、『愛よ今、風にかえれ』では1月のコンクールに出場することになっているんです。
正確にいうと三条ゆり香のモデルをするために東京に戻り薫と再会しユキ・辻口弟子予選を突破したところまでがミステリーからの続きで、その後に1月のコンクールとなります。
ここで半年以上時間があくことになります。
それだけ時間があれば三条ゆり香のモデルを和矢とさくっとやってしまえるわけで、コンクールまで持ち込むことになるには無理がある。
1年近くもモデルを待たせたのなら三条ゆり香気が長いにもほどがあるって話になりますしね。
ここだけはどうにも苦しい。
『愛をするアンテロス』では和矢が「何カ月捜しまわったと思う」と言っています。
何カ月どころの騒ぎじゃないのにずいぶんショートカットされてしまっている。
時間があきすぎてしまって和矢たち何年モザンビークにいるのよ今いくつなのよ、という状態を避けるためにここで仕切り直し時間をショートカットさせたかったのかな。
今でこそマリナ達が22~23でもかまわないですが、当時は二十歳を超えるのは抵抗がありました。
その辺の読者の心を反映させての処置だったのかもしれません。
でもシャルル24歳の鑑定医シリーズには綺麗に繋がるんですよね。
そう意味合いもあったんだ!
これ今気づきました。遅い(笑)
もしくはこういう見方もできるかと思います。
マリナシリーズは俗にいうサザエさん時空である。
カツオくんが何回クリスマスとお正月を迎えたとしても進級せずに小学5年生でいるように、季節がまわっても時が進まない世界観がサザエさん時空。
それなら作中合わないところがあっても問題になりにくい。
だって歳とらないんだもの、考えなくても大丈夫になる。
作中たびたびマリナ17歳だっていっていますしね。
もうマリナは永遠の17歳!ってことでいいんじゃないかなあ、と思ってみたり。
なんでこのようなことをやろうかと思ったかというと、ひとみワールド年表をつくろうとして挫折した過去があるからです。
……、ひ、引かないでっっ!
みなさん一度はやろうとしたことがありますよねっっ??
どうしても合わないところがあったんですよ。そのもの自体は残っていないのでどこだったかは覚えていません。
ほんっと、こういうの昔から好きだったんだよなあっ。
資料作りに燃えるタイプ(笑)
ふはは、面倒くさいファンですいません。