Opalpearlmoon

Yahoo!ブログから移転しました。

マリナと魔法の円卓騎士団

 
1990年夏、ひとみ先生初のアニメ映画作品、「愛と剣のキャメロット」が公開されました。
「愛と剣のキャメロット」はこのアニメ映画化のために先生ご自身が脚本を手掛けた、マリナ・和矢・シャルル・薫・美女丸・カーク総出演のスペシャル版。
後にビデオ化もされました。
小説版も発売されましたのでご存知の方も多いかと思います。
やけに詳しいな、ですって?
ええ持ってますから……(遠い目)
 今は亡きVHSですよVHS
Hi-FiですよHi-Fi()懐かしすぎる。
 黒歴史ぎりぎりな告白なような気がしますが、まあいいや。
 
というわけで、今回は「愛と剣のキャメロット」のレヴューをしていきたいと思います。
ほぼ20年ぶりくらいに見ました。
いやー、照れる!!
なんだか恥ずかしくてきゃあきゃあいいながら見ていました。
なんでしょうね、こういうのって()
案外憶えていなくって、初見のように楽しめました。
和矢=ベイブリッジは憶えていましたが()
内容はほぼ小説と同じですが、小説よりシンプルな作りとなっています。
48分に納めないといけないわけですからそれは仕方ないですね。サクサクとお話が進んでいきます。
キャラクターデザインですがリアル当時の記憶のイメージよりずっとよかったです。少女漫画系の絵はアニメにすると難しいなと思うところもありますけどね。頭身が高いですし絵の繊細さを生かすことがなかなかできにくいですので、仕方ないかなと思っています。
 
キャストは以下の通り。
 
池田麻里奈 
林原めぐみさん。当時は元気少女な役がメインでした。CDブックでも演じてらっしゃいますね。
 黒須和矢
辻谷耕史さん。爽やかでクセのない声が和矢にぴったりです。私はすごくあっていると思っています。
 シャルル・ドゥ・アルディ
速水奨さん。低く艶やかな声ですね。銀バラでは鈴影聖樹を演じています。私は鈴影さんのイメージが強いかなあ。
 響谷薫
戸田恵子さん。凛々しいアルトが素敵。このころは声優の仕事をされていたんですね。
 美女丸
関俊彦さん。若々しくカッコいい声です。銀バラでは高天宏を演じています。
 カーク・フランシス・ルーカス
難波圭一さん。柔らかくて暖かみのある明るい声です。やさしいカークにあってると思う。
 アーサー
井上和彦さん。溌剌とした知的な声です。新花織では美馬さんも演じています。
 
パッケージのイラストは和矢、美女丸、カーク、シャルル、薫の五人の立ち姿。戦闘担当が前で頭脳担当が後ろです。流れるマントの模様が繊細で美しい素敵なイラストです。
谷口さんのイラストは服飾品が丁寧に描かれていていつもうっとりしてしまいます。
 
では、いつものように箇条書きレヴューでいきたいと思います。
小説と異なるところ、アニメならではのところへのツッコミを中心としています。
あとですね、私の性質上和矢寄りなレヴューになるかと思います。
ご了承ください()
 
ベイブリッジからカットイン。横浜、チャリに乗って和矢登場。ロッジ風の素敵な洋館。
・ペットのわんこの名前はロック。小型犬。
・郵便受けからワインレッドの封筒を取り出す和矢。
・住所は横浜市中区山手町838-13。実在するのかなあ。思わず一時停止して確認してしまいました。行ってみたい。
・薫はリターンアドレスなし。薫らしいね。
・白亜の豪邸。シャルルの執務室。
・「ボストンのオークションが来週です。~略~ドイツのミカエリス家よりグノームの聖剣が出されています」「聖剣を落とせ、あとはいらない」
 このどう考えてもお遊びな台詞が後々大問題になるとはこのころは想像もできませんでした……。
・純和風の大きなお屋敷。美女丸は道場で剣道の稽古中。
・カークは水色のミニ(車)で出勤。センスいいなあカーク。日本から手紙が来ていると事務の人から聞いて嬉しそう。マリナからだと勘違いしてる、絶対。残念それは薫からよ()
・マリナちゃんは原稿中。くしゃみしてインクをこぼすとかあるある。
・誕生日はマリナから薫のものへと変更されています。
・マリナちゃんのアパートは「一ツ橋ハイツ」
OPは写真とイラストの合成カット。シティーハンター風っていえばわかります……?マリナちゃんがJR飯田橋駅から国立駅へ、そして薫のお屋敷へつくまでの道中となっています。
・薫の家は煉瓦作りのクラシックな豪邸。
・薫のシャワーシーン。まさかの薫のサービスシーン。
・紺のタキシードに着替えて応接室へいくとそこには男性陣みんな揃っていた。
・愛とはなにか、ですがこれ声がつくと破壊力凄いですよ。恥ずかしいったら。
・遅れてマリナちゃん登場。ごちそうのチキンレッグにかぶりつく前にロンに連れさらわれてしまいます。
・「和矢、助けて!」というわけで和矢、シャルル、美女丸、カーク、薫の順番に飛びつき一緒にアーサー王の世界へ!
・マリナは一人で異世界へ。ロンとコロンと出逢います。とばされたそこは廃墟の中。兵士たちに囲まれているところを助ける和矢。
・和矢たちはバラバラになることはなく揃っていました。
・薫「マリナこいつらの弁当でも盗んだのか」マ「失礼ね、どうせ盗るならわからないようにやるわよ」
・アーサーは僧侶はやっていなくて最初から王様でした。
・とっさに和矢の影に隠れるマリナちゃん。
・コロンをみて、マリナはペンドラゴン家を救うお客様ということでみんなでお城へ。
・シモンはたれ目のイケメン。
・夕食会。美女丸マイ箸?!お箸を使ってるんですが持ってきたのか作ったのか。
・ここは500年代のイギリスだと断言するシャルル。「たとえ太陽が西から昇ってもこのオレに間違いはない」名言いただきました!!
・食べ物をのどに詰まらせたマリナをやさしく介抱する和矢。絡みが多くて嬉しいです(和矢ファン)
・アーサーからエクスカリバーの伝説をききます。
・翌日、皆でエクスカリバーのところへ。カークをはじめみんなで引き抜こうと挑戦中。
・マ「ねえシャルル」発作状態?マリナを無視。 マ「シャルルのアホー」シャ「なんだ」 コントですか()悪口はきこえてるのね。でも怒らないのはえらいと思う。
エクスカリバーの対は鞘、と思いこんだマリナはお城へ戻り、シモンとはち合わせて奪われてしまう。
・火が放たれマリナ危機一髪のところをアーサーが助けて負傷してしまいます。
・けがをしつつもドーラのもとへ向かおうとするアーサーを止めるマリナ。「神様をしんじるようにあたしを信じてまっててよ」みんなで鞘をとりかえしにいきます。
・和矢美女丸カークはドーラの城へ、シャルル薫アーサーは馬車でエクスカリバーのもとへ。和矢たちについていこうとするマリナにシャ「おまえも病人だからだ」マ「あたしのどこが悪いのよ」シャ「頭と顔だ」 だからコントかと()
・薫「おまえと一緒というのは気にいらんな」シャ「それはオレのセリフだ」ア「二人とも素直じゃないな」二人でムッとして睨みつける、というのがなんだか微笑ましかったです。
・一方マリナたちはドーラの城の堀を泳いで渡ります。上半身裸でサービスシーンですね。
・「スケッチブックがないんだっけ。クロッキーのモデルにもってこいなのに」マリナちゃんの漫画家根性。
・一緒に壁を登って、腕に抱きついたり、着地に失敗したマリナを気遣う和矢に「ありがとう。あたし和矢がいちばーん、好き!」って抱きつくマリナ。「おいおい」と腕をまわす和矢。なにこのいちゃつきカップル。本編ではこんなにいちゃいちゃしてるシーンなかったんですけど(遠い目)和矢もマリナも意地っ張りじゃなくて素直なんですよね。
・ドーラに見つかり、和矢はとっさにマリナを木の上へ。放たれた狼がマリナのキュロットにかみついてパンチラするんですけどだからそれはどこ向けのサービスなんだ。
・ここはオレに任して先にいけ、というわけでカークがのこり三人はお城の中へ。
・そこには大量の兵士たちが!ここはオレに~~というわけで美女丸が残ります。
・和矢とマリナはドーラと大きな兵士にみつかり絶体絶命。
・マリナは落とし穴に落とされてコロンと再会。
・和矢ふっ飛ばされすぎまわり過ぎ。もっとかっこよくピンチにしてくださいよもう~~~!!ここの絵コンテ切った人を小一時間問い詰めたい
・「顔に傷つけるんじゃないよ。あとではく製にするんだから」ドーラさんイイ趣味してますね……。
・コロンに火ダルマにされて本性をあらわします。
・動けない和矢。マリナにキスしておくりだします。
・ぎりぎりまにあうマリナ。そこに化け物となったドーラが!
・マリナを想う気持ちでエクスカリバーを抜いたアーサーがドーラを一刀両断。
・この辺りの流れはわりと小説よりかな。てか同じ。
戴冠式の最中に六人いっしょに現代へ帰ります。
・戻ってきてTVを見る流れは同じですね。
・薫「妬ける?」和「これくらいで妬いていたらマリナの傍にはいられないから」薫美カ「ごもっとも」名言すぎる。
・ちゃっかり金の杯を持って帰ってきているシャルル。
EDのテロップなんですが、「静香 関俊彦」となっていておもわず二度見しました。いや静香さんだけど、そこは美女丸じゃないの!?
  
アニメ版は和矢がメインヒーロー、アーサーがゲストヒーローというつくりになっていると感じました。
キャラクターの役割を絞らないとおさめきれないからでしょうね。一番割をくったのはアーサーだと思う。もう少し出番があってもよかったんじゃないかな。
しかし、これはお祭り作品。細かいことは気にしないで、きゃあきゃあいいながら見るのが正解なんでしょうね。
だってマリナたちに声がついて、フルカラーで動くんですよ~!!そのことに意義があるのだと思います。
 
細かいところは小説で楽しめばいいのです。
ということで、「愛と剣のキャメロット」レヴューを締めたいと思います。
 
ご拝読ありがとうございました!