Opalpearlmoon

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愛の迷宮で恋冒険!

最近すっかりマリナシリーズづいてるららです、こんばんは。
なんででしょうね……
先月末からマリナシリーズが熱いのです。
ああ読み返したい!でもそんな時間ない!
そうだ、漫画なら時間がなくても読めるはず!
というわけで、今回は「マリナ恋冒険」のレヴューでございます。
いつもより独断多めでお送りします。
 
「マリナ恋冒険」は1989年に少女フレンドにて連載された「愛の迷宮でだきしめて!」のコミカライズ作品です。
何気なく連載年をみたら平成一年とあって年月を感じました。こういうとき年号の方がくるものがありますよね()
作者(作画者)はもちろん谷口亜夢先生です。華やかで繊細な絵がほんっとうに素敵でうっとりしてしまいます。もう何ページ何コマ目の和矢がかっこいいとかシャルルが綺麗とかマリナが可愛いとか語りたいくらいです()
内容は原作より人間関係を整理して、少女漫画らしくマリナ和矢シャルルの三角関係がクローズアップしています。流れはそんなに変わってないんじゃないかな。
具体的にいいますとね、大きな設定変更としては
 
   タイトル 「愛の迷宮にだきしめて!」→「マリナ恋冒険」
   マリナに「ルル」というリスのペットがいる
   羊皮紙の入手経路はマリナの親友の美佐子ちゃんから
   和矢と出逢うのはパリについてから
   松本由香里はマリナの友達ではない
   同じく、シャルルの義母でもない
   ラスト、和矢が目覚めるところでハッピーエンド
おまけ カークがウォーリー的に二コマ友情出演しています。
 
だいたいこんな感じでしょうか。原作とつきあわせて比較していないので、細かな変更点はもっとあると思います。理由としてはこのような感じでしょうか。
   元々のフレンド読者にわかりやすくするためでしょうね。
   マスコットキャラを投入することによってより親しみやすくしたのだと思います。ちなみにメスで、和矢に惚れてます。
   起の部分が変更されてるんですね。マリナとの電話中に親友美佐子(オリジナルキャラ)が殺されてしまう。電話で話をしていた羊皮紙に殺された原因があると思い、犯人をつきとめるためにパリへと行くのです。羊皮紙は美佐子の遺品としてマリナの手に渡ります。原作よりドラマティックになっていますよね。
   やっぱり突然の出逢いのほうが素敵じゃないですか()パリ警察で出逢うんですけど、これってマリィの情報を集めるために通ってたんだろうなとおもうと切なくなります。
⑤⑥これも人間関係を整理してわかりやすくするためでしょうね。
⑦最後はハッピーエンドでないとね。
 
コミカライズするにあたって物語を整理して伝わりやすく簡略化するのは当たり前ですし、どれも、私は納得できる改変です。
特に⑦は大事です。昏睡状態でおわったらフレンド読者はブーイングですよ、きっと()少女漫画なんだからハッピーエンドじゃないといけません。
シャルルのマリナへの片想いははっきり描かれていて、追加のシーンもあります。
読者目線だとマリィ←和矢←マリナ←シャルルですね。どきどきしてしまいます。
ここで和矢ファンのららが大好きなシーンを紹介します!
 
思わずマリナにキスしてしまいそうなになったシャルルが、自己嫌悪を抱えて和矢にオレを殴れと言います。驚きつつも平手打ちをする和矢。さらに挑発をするシャルルの望みどおりに頬を殴り、それから何があったんだと問います。
「好きなコをあきらめるためにはどうしたらいい?」
シャルルに問われるという思いがけない出来事に驚きながら和矢はこう答えます。
「そうだな… オレだったらまず自分にできるだけのことをぜんぶそのコにしてやるね」
「それでしてやれることがもうひとつも残ってなくて そのコに自分が必要でなくなったら きっとあきらめられると思う」
「そのコの幸せのためにあきらめられると思う オレは自分にそれくらいの力はあると思っているよ」
 
ああ~もう和矢ってばっ、和矢ってばっ!!優しすぎるよ~~!(ジタバタ)
まさしく和矢そのものを表しているようなこのせりふが大好きなんです。
さて、こんなに素敵なこのシーン、ずっと原作にあると信じ込んでいたのですがさらっとチェックしたらなんと、なかったんです!!
あれ…… たしかに「読んだ」気がするんですけど……
他の本にあるのかもと思いフーガまでの和矢シャルルの登場シーンをチェックしてみたんですけどやっぱり、ない!
流し見チェックだったので見落としたのか、思い違いだったのか。
「マリナ恋冒険」は読み込んでいたので、記憶の中で原作と入り混じってしまったのかもしれませんね。
上記の台詞に心当たりのあるかたは教えてくださいっ!
谷口先生が考えてくれたのか、ひとみ先生が考えてくれたのかわかりませんが(あとがきに「原作者の藤本ひとみ先生にもお世話になりました」と書かれているのでアドバイスなどあったのかな~という推測です)和矢といえば、私はこの言葉なので、ありがとうございますといいたいです。
 
マリナシリーズを知らない人でも読みやすい、知ってる人はもっと楽しい「マリナ恋冒険」。
もしお手に取る機会がありましたら是非!
おすすめです!